骨の内側にあるツボの正しい探し方

湧泉

ツボ押しは、自分で簡単に行えますが「この場所で合ってる?」「間違っているかも?」「効いているのか効いていないのかわからない」と不安に思うことも多いのではないでしょうか?ただ闇雲に押しても効果は期待できません、ツボを見つけるには、基準となる骨を辿っていくのがポイントです。人間にとって大事な神経は骨のそばを通っています。神経が集中する場所ツボを押すことで血行がよくなったり不調が解消されるのです。基本は、骨の付け根や内側(きわ)にあると覚えておきましょう。

 

覚えておきたい10のツボ

 

人間の体には361のツボがあるといわれ東洋医学では365のツボがあると考えられています。ほとんどの経穴は左右対称にあるので単純に計算しても700以上あると考えられていますが覚えておくと良いのは、以下の10個です。足裏、手・顔にも全身の縮図であるツボが集中しています。自分で気持ち良いと感じる強さで押します。強く揉めば効くということではないですし不調になってから押すより日頃から十分にもみほぐしておくことが大切です。

 

  1. 下腹部を温め生理不順・生理痛を改善しむくみや肥満を解消する「関元(かんげん)」
  2. 下腹部の冷え生理痛・PMS(月経前緊張症)に「気海(きかい)」
  3. 消化機能を整える「公孫(こうそん)」
  4. 生理痛・PMSに「天枢(てんすう)」
  5. おなかの冷えをとりのぞく「中かん(月へんに完:ちゅうかん)」
  6. 便秘・痔に「足三里(あしさんり)」
  7. 便秘ガス」血のめぐりを良くする「三陰交(さんいんこう)」
  8. 生理不順・生理痛など女性の血に関係する「血海(けっかい)」
  9. 体内の水分を調整しむくみをとる「陰陵泉(いんりょうせん)」
  10. 五臓六腑の「腎」とつながっていると考えられている太溪。痔・疲労・耳鳴りに効果がある「太溪(たいけい)」

ツボの探し方

カラダが温まって筋肉がほぐれているお風呂の中やお風呂上がり、顔にも洗顔後のメイク前も実践すると血流や化粧のノリも良くなります。

 

年齢を重ねて顔が四角くなったと感じませんか?

 

写真を見て顔が巨大化してる!と感じたことはありませんか?20代のときと体重は変わらないのに私年を重ねるたびに顔が大きくみえます。その原因は、「むくみ」と「たるみ」です。むくみは水が溜まるだけでなく放置すると脂肪や老廃物が溜まりやすくなります。するとむくみで顔が大きく見えてしまうのです。たるみは、筋肉が弱った状態。同じ座り姿勢で過ごすことが多い人は頭蓋骨や頚椎が歪みが生じ血行不良の原因になります。血行が悪くなると筋肉の動きもよわまり体全体崩れてしまうそうです。

 


顔汗に効くツボ大包(だいほう)屋翳(おくえい)

大包(だいほう)屋翳(おくえい)

 

顔汗に効くといわれているのが、大包(だいほう)と屋翳(おくえい)です。

 


やる気が起きないとき肩こりに効くツボ手三里(てさんり)

手三里

手三里は、肘の近くにあるツボで肩こり、首のこり、四十肩、五十肩などに効くだけでなくやる気がおきない、無気力、だるいとき押すと有効です。更年期は子育てが一段落して介護が始まる世代。やらなければいけないのにやる気がおきない、頑張らなければいけないのに体が動かないといったときのツボです。心が疲れてくると活動エネルギーも低下し身だしなみやお洒落にも気を使わなくなり人に会うのも億劫になります。

 

手三里のほかに、足三里や百会やうなじの生え際のくぼみにある天柱(てんちゅう)もやる気がわいてくるツボです。やる気スイッチのツボは体の中にあり自分でも簡単に触れる場所にあるので覚えておくといいかもしれません。

 

余談ですが肘を使うスポーツで肘に痛みが生じる場合、手三里のあたりが痛みます。これらは過度な練習や使いすぎが原因。休ませるのが1番で日頃のストレッチと練習後のアイシングが有効です。※肘痛(野球肘)(外側上顆炎:テニス肘、ゴルフ肘)(剣道肘)など。

冷えやむくみに効くツボ「承山」

承山

体の疲れや足の疲れむくみや冷えに効くツボが、「承山」です。つま先立ちしてアキレス腱をふくらはぎに向かってなであげた先にあります。男性より女性は筋肉量が少ないので体温を作り出す力が弱く生理周期や女性ホルモンの変動で自律神経が乱れます。そのためカラダの末梢部まで血液が流れにくく更年期のホットフラッシュで顔や首背中には汗をかいたりほてりを感じるのに手足の先端が冷たいという女性多いのです。またお腹をさわるとひんやり冷たい方は、内蔵型の冷え性になっているかもしれません。中年女性は痩せていても下腹部がぽっこりしている方が多いです。更年期になるとのぼせやほてり顔汗で悩んでいるのにお腹だけが氷みたいに冷たいのです。更年期になるとホットフラッシュ(多汗)の一方で冷えが起こるので自律神経のバランスを崩しがちです。冷えと汗は、真逆のようですが密接に影響しています。中極(へそと恥骨を結んだ線上、恥骨から親指一本分)に全身冷えのツボがあるのでお腹をセルフマッサージすることで冷えを解消することができます。

 

頻尿に効くツボ、中極(ちゅうぎょく)次?(じりょう)腎兪(じんゆ)

 

頻尿に効くツボが中極(ちゅうぎょく)次?(じりょう)腎兪(じんゆ)です。足にたまった水分をとりのぞきむくみやをとりたいなら「関元」「気海」「中かん」「足三里」「公孫」「三陰交」「血海」「太溪」です。


更年期症状や足の疲れに効くツボ足三里(あしさんり)

卵巣の機能が役目を終える更年期。閉経が近づくとカラダに不快症状や不調がみられるようになります。足三里や三陰交は、更年期症状(イライラ)に効く女性のための万能ツボ。肩こりや冷え頭痛便秘にも効果的です。

 

江戸時代の俳人松尾芭蕉は、奥の細道のはしがきで「ももひきの破れをつづり、傘の緒つけかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて」と詠んでいるように足三里のツボに灸をしながら旅を続けたそうです。足を使うアスリートも疲労が溜まると足三里が痛むので練習後マッサージをすると疲れが残りにくくなります

 

手三里も足三里も、三里=指4本分と覚えておきます。足三里は膝のお皿のすぐ下(外側)から指4本分下にあるツボで凹んでいる場所にあります。親指でゴリゴリ力強く押すと疲れが溜まっていると強い痛みを感じます。手三里同様に日頃からよくもみほぐしておきましょう。


ストレス・便秘に効く手にあるツボ神門(しんもん)

神門

更年期の前後は、PMS(月経前緊張症)やPMDD(月経前不機嫌性障害)なと自分の精神状態をコントロールできないなと思うことが多いかもしれません。

 

ったらストレス・便秘に効くツボを探します。左側の手首にある左神門は排便を促す効果があります。ツボを細かくさすります。耳にも神門と呼ばれる場所があり食欲を抑えるのに効果があります。

 

便秘に効くツボは、「関元」「気海」「天枢」「足三里」「三陰交」「志溝」「大腸兪」「腹結」「帰来」「外帰来」「大横」左の足裏にも

 

痔は、耳の高いところにあるツボ「百会」肛門の近くの骨、尾?骨の先端「長強」などのツボが効果的です。

 


イライラに効くツボ丹田(たんでん)

イライラに効くツボが丹田(たんでん)です。体内に「気」が停滞するとイライラの原因になります。PMS(月経前緊張症)や生理痛、PMDD(月経前不機嫌性障害)、更年期症状が悪化します。

 

体の中には、上丹田(うわたんでん・じょうたんでん)・中丹田・下丹田があります。この3つは、人体のパワースポットともいえるものでどのツボも中央にあるので見つけやすいです。例えば両眉(眉間)から三寸上がったところにあるといわれているのが
上丹田(うわたんでん・じょうたんでん)一寸3.03cmなので三寸は、9センチ1ミリぐらい上ということにありますが指4本分横にした上のあたりのようです。

 

アスリートで例えれば神がかった技や能力を発揮する覚醒の部分。記憶力や判断力・ひらめきといった部分です。胸の下にあるのがマインド部分、体の軸となるのが下丹田なんだそうです。だからどんなスポーツも3つの丹田を意識すると良いパフォーマンスにつながるそうです。ゴルフや空手や柔道・剣道などに「心気体」「心技体」ということばがありますが3つの丹田の重要性を言っているのでしょう。

 

神門(しんもん)太衝(たいしょう)百会(ひゃくえ)労宮(ろうきゅう)もイライラに効くツボです。


更年期の女性に効くツボ三陰交

三陰交

三陰交は、内くるぶしの高いところに小指を置き指4本分上がった場所にあります。PMS(月経前緊張症)PMDD(月経前不機嫌性障害)、更年期症状、ほてり・のぼぜ・下痢・生理痛・頻尿などにも効果があります。更年期障害に効くツボ、「三陰交」と「足三里」はホルモンバランスを整える効果があります。


更年期の肩こり頭痛に効くツボ肩井(けんせい)

セルフならペットボトルにお湯を入れて肩にのせて肩から首の付け根にむかってコロコロ転がし温灸するのが効果的。あたためたタオルを置き肩全体をあたためルト血流が良くなります。後頭部の付け根や肩井(けんせい)と呼ばれるツボを押していきます。肩だけでなく頭もスッキリするのでできれば家族にやってもらいましょう。


更年期太り(肥満)に効くツボ飢点(きてん)

飢点

耳の前にある耳珠(じじゅ)と呼ばれる突起が飢点(きてん)で食欲をおさえることができるツボです。40代〜50代にかけて基礎代謝が低下し食べ過ぎと運動不足であっというまに太りはじめます。とくに女性は、ストレスが溜まるとドカ食い(過食)に走ってしまいます。しかもイライラすると甘いものや冷たいもの、脂っこいものが(スイーツ・チョコ・アイス)を美味しく感じます。食べすぎると体重が増えるため太ったことすらストレスに感じます。

 

耳つぼ

 

不思議なもので太っているときに限って食欲をコントロールできないものでダイエットが上手くいき痩せ始めると自然に食欲をコントールできるようになります。さらに脂肪の燃焼を促す腹部の中かんや足太りが気になるなら承山も有効です。耳には、さまざまな器官のツボが集中しているのでダイエットに効くツボを覚えておきましょう。

 

更年期症状は40代〜50代だけでなく無理なダイエットやストレス過労で20代〜30代でも起こります。自律神経が崩れるため更年期と同じような症状があらわれます。若いころは「プチ更年期」と呼ばれていますが心身の不調は体型の変化に影響します。

 

更年期症状は、ほてりやのぼせホットフラッシュのほかに不眠・気分の落ち込み・手足のしびれ・便秘・下痢・性交痛・めまい・耳鳴り・頻尿・尿もれなどが知られていますが個人差があり無症状の人もいれば軽い人も重い人もいます。年齢もさまざま。
生活習慣の見直しや食習慣の改善、場合によっては漢方療法やホルモン補充療法などをとりいれます。ツボ押しは、自分で簡単にできるので快適に過ごす糸口になれば幸いです。

 

 

 

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これまで効果を実感できなかった方

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更年期のイライラ多汗のぼせが気になる

30代40代50代60代の女性に

女性ホルモンの低下が気になる方に

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追記:加藤雅俊さんの2017年に新刊「薬に頼らず血圧を下げる方法」が出版されました。ランキングを見たら1位から6位まで「日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル」で7位にランクイン。笑。加藤雅俊さんのブログ記事