自律神経の乱れからくる寒暖差アレルギー、温熱蕁麻疹
東京有明医療大学の川嶋朗教授、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長によると「寒暖差アレルギー」は、自律神経の乱れから症状があらわれます。現代病ともいえる寒暖差アレルギーは、急激な寒暖差(温度差)に適応するために体が過剰にエネルギーを消費することで血のめぐりが悪くなるのが原因でおこります。冷えが深刻化し鼻水や咳・くしゃみ・鼻水などアレルギー性鼻炎と似た症状が起こります。また肩こり・めまい・顔のほてり・乾燥肌・腰痛・目の疲れなどの症状があらわれる人もいます。急激な気温差が原因の寒暖差アレルギーを医学用語では「血管運動性鼻炎」と呼んでいます。普通の鼻炎と違うのは、気温差が激しいときに症状があらわれる点です。急に温度差が7度を目安に症状があらわれます。
寒暖差アレルギーは、毎日の体調の変化と天気(最高気温・最低気温)を記録していくことで不調の波が一致することで判明します。寒暖差アレルギーは、どこの家にもあるクーラーやエアコン・ヒーターなどによって昔の人より寒暖差耐性が弱いため発症するといわれています。
家の中でも温かい部屋から寒い部屋に移動するとストレスが加わり、外に出るでも温度差が激しいのに体が適応しようと寒暖差疲労がたまっていくのです。
上のグラフは、2018年2月の最低気温最高気温をグラフ化したものです。例えば2月9日の最低気温が-12度、最高気温が5.4度で気温差は17.4度、2月19日の最低気温は-13度、最高気温は5.5度で気温差18.5度もあります。
お風呂に入ると痒くなる温熱蕁麻疹
お風呂に入ると体が痒くなるのは、温熱蕁麻疹の1つで私は、すねがムズムズと痒くなり蚊にさされたように痒くて痒くてたまらなくなります。我慢できずについ掻きむしってしまいます。人によっては全身痒くなる人もおられるようですが、私の場合スネだけ異常にカユクなります。温熱じんましんも寒暖差アレルギーも自律神経の乱れからくるものなので日常生活を見直し自律神経を整えると改善しす。
ストレスで症状悪化
皮膚の炎症や紅潮・蕁麻疹などの症状は、過度の疲労や緊張・ストレスの影響も受けます。人は、ストレスを感じるとストレスに抵抗するために脳の視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが放出されます。副腎皮質刺激ホルモンの分泌が促されると糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、アンドロゲンが生成されます。これらはストレスに過敏に反応し皮膚の炎症などの症状を悪化させてしまうこともあります。痒い(痒いのがストレス)→掻かないと我慢できない(無意識に血がにじむほど掻きむしってしまうこともある)→就寝時無意識に掻いてしまう(熟睡できない)→皮膚症状が悪化といった負の連鎖に陥ると長引きがち
湯船に浸かると痒くなる温熱蕁麻疹(おんねつじんましん)の治し方
お風呂に入るとムズ痒くなる温熱蕁麻疹は、1年中毎日痒くなるわけではありません。痒くなるのは、すねでものすごく冷え切った寒い日です。寒いからお風呂につかって温まろうと思い湯船につかると猛烈に痒くなります!
体の芯まで冷え切っているせいかお風呂に入り血液のめぐりが急激に活発になるのです。女性は冷え症で血の巡りが悪くなっていることが多いため男性よりも温熱蕁麻疹にかかりやすいです。自律神経を整えるには、血のめぐりを改善するだけ。運動や食生活・睡眠など日常生活の改善で巡りがよくなると不調もあらわれにくくなります。
春夏秋冬お風呂につかる習慣
真冬にお風呂に入るだけで体が痒くなるのは、夏シャワーだけで済ましている冷え症の人に多いです。質が悪いのは、自分の冷えに気づいていないタイプです。寒がりを自認している人は、温活に積極的ですが冷え症の自覚がないから体を温めることに無頓着な人が多いのです。温熱蕁麻疹を防ぎたいなら1年を通してシャワーだけで済ませない、湯船につかるを徹底しましょう。
お風呂の温度設定
お風呂の温度設定は、42度があつめ。38度がぬるめ。40度が適温といわれています。ただ・・平熱が高い人と低い人がいるので低体温の人は、ややぬるめに設定します。また外気温によっても暑いと感じたりぬるいと感じたりするので温度設定がないお風呂の場合、勘ではなく湯温計ではかりましょう。
血の巡りを整えると自律神経も整う
指先(ツメ)をギュッとおさえて離すを繰り返すだけでも効果的です。
手指の先の毛細血管を刺激することで血の流れがよくなるからです。先生のおはなしでは、ツメをギュッとおさえてすぐにピンクに戻る人は血の流れが良い人(めぐりが良い人)反対にツメをおさえてもピンク色に戻らない人は、指先にまでの血流が悪い人(血の巡りが悪いので)血の巡りが悪い人は、意識してツメの先をぎゅぎゅっと押すと血の流れがよくなります。
ほてりやむくみなどの症状もあらわれる寒暖差アレルギー
寒暖差アレルギーのそもそもの原因はからだの冷え。冬に多くみられます。冷え症の女性はとくに発症しやすいです。寒暖差アレルギーの主な症状は、「咳・くしゃみ・鼻水・蓄膿症・頭痛・目の充血」など風邪や花粉症のような症状があらわれます。頭痛が長引きレントゲンをとったら鼻水が鼻腔にたまっていて副鼻腔炎(蓄膿症)になっていることもあります。
ストレスを受けやすい人は更年期に似た症状があらわれる
「ほてり」や「イライラ」「肩こり・首のこり」のように更年期のような症状を訴える人もいます。ストレスを受けやすい人はほてりやイライラの症状があらわれやすいです。自律神経は、ストレスとも影響が深いからです。
低体温の人は温熱蕁麻疹の症状があらわれやすい
平熱が35度台36度以下の低体温の人は、お風呂上がりに温熱蕁麻疹のように「痒み」の症状があらわれます。
花粉の時期でもないので症状があらわれることと真冬に発症し長引くので区別しやすいかもしれません。寒暖差アレルギーも温熱じんましんも「温活」によって改善します。
温熱蕁麻疹は乾燥とも隣り合わせ、いつ治る、どう治す?
皮膚の痒みとなって症状があらわれた場合、かきむしらないように注意します。乾燥を防ぐためにお風呂上がりにワセリンをぬって対処します。症状がひどい場合は、皮膚科でステロイドなどの塗り薬をぬったほうが早くなおります。ステロイドそのものが皮膚を治すわけではありませんがかきむしり症状が悪化すると治りにくいので少量ステロイドで対処したほうが治りが早いです。軽い人は、市販のワセリンをぬればOK。温熱蕁麻疹は乾燥とも隣り合わせ。ただしワセリンは痒みを抑える薬ではないので乾燥を保湿する目的で痒みを和らげさせます。
乾燥が痒みを引き起こし痒みが痒みを呼ぶかんじ!かゆみが我慢できない人は、ステロイドを薄くぬって対処しましょう。痒みがひどくなると掻かずにいられなくなるし寝つきが悪くなると熟睡できないので自律神経には、よくありません。長引かせないことが大切。
喉の違和感、喉の腫れ、のどのかゆみ、喉の痛み、鼻水・鼻炎、発熱、などの症状があらわれる場合は、内科を受診してください。それと同時に冷え症を改善していきます。冷え症の自覚がないままからだが冷え切っている人も多いようです。
寒暖差アレルギーに良い食べ物
寒暖差アレルギーや温熱じんましんは、冷え症を改善する食材を摂ると効果的。大谷義夫先生のおすすめは、ホットココアヨーグルト。ココアのカカオポリフェノールとヨーグルトの乳酸菌が、あたたかいココアに混ぜることでからだに効くのだそうですが実際に飲んだ人の感想は、賛否両論。女性はいける!と答えたものの男性は、「別々のほうが良い」「あたためる意味があるのか?」「すっぱいココア」「ヨーグルト食べながらココア飲んだ方が良い」と不評。
ハチミツきな粉ヨーグルト、はちみつはオリゴ糖。きな粉は大豆。ヨーグルトは乳酸菌。ハチミツきな粉ヨーグルト、にバナナや果物を入れても美味しいです。ヨーグルトは、プレーンタイプのものを選びます。冷えを改善するなら・・そこに生姜をのせると良いのですが(私は甘味に生姜は苦手なので試したことがないでですが・・)
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