怒りと興奮を鎮める「甘麦大棗湯」(かんばくたいそうとう)

更年期女性にみられる怒りの感情や興奮・高ぶりを鎮める漢方薬が甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)。甘麦大棗湯は、不眠・うつ・自律神経失調症など心の不調に作用します。甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)の甘草(カンゾウ)は、甘い味。「大棗」も甘みがあり比較的飲みやすい漢方薬です。小麦(ショウバク)=小麦(こむぎの果実)のこと、汗をとめたり喉の渇きをおさえる効果がある大棗(タイソウ)はナツメの果実を乾燥させたものです。体力にある子供には良いけれど、体力が落ちた更年期女性には、合う合わないの個人差がありますが興奮を鎮める漢方薬です。

 

発達障害の子供にも飲ませやすい甘麦大棗湯

発達障害

ドライフルーツのなつめと小麦の薬は、飲みにくい苦い漢方と比較して甘く子どもにも飲ませやすい漢方です。甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)は、子供の癇癪・痙攣・ひきつけ・夜驚症のほか発達障害(ADHD)やチック(トゥーレット症候群)・自閉症のお子様に飲ませると落ちつかせやすいようです。アスペルガーや学習障害の子に抑肝散を飲ませている人もいました。我が家の子供は、ADHD傾向があり5歳ころからチック(トゥーレット症候群)があらわれ10年経った今も完治はしていません。ひどい時は、自分がノイローゼになりそうで主治医にお薬を出してもらえるようお願いしたほどです。しかし主治医「様子を見ましょう」の一点張り。甘麦大棗湯や抑肝散を飲むことでADHDやチックが治るわけではないことと飲み物をこぼしてしまうほどの強いチックではないかぎり薬は出さない方針だといわれました。

 

自分自身、子供のときに夜驚症がひどくてADHD傾向でチックもありました。更年期になった今は、女性ホルモン補充療法で元気を取り戻しましたがもし漢方薬を飲むなら「甘麦大棗湯」(かんばくたいそうとう)が自分に合う気がしました。


些細な事で怒りが爆発する女性に「甘麦大棗湯」

ヒステリックに叫ぶ女性

漢方では、「心(しん)」の働きが衰えるとイライラや不眠などの症状があらわれるといわれています。熟睡できない=イライラ怒りっぽくなり生あくびが出ます。寝てもすっきりしない寝ても疲れが取れません。体力も気力も低下し怒る気力も失せると良いのですが職場で家庭で普段しないミスを連発。怒りの矛先は、自分ではなく周囲にむきます。ミスをフォローしてくれた同僚に感謝するどころか逆切れ。子どもや家族に対しても些細なことでカッ〜となり声をあげ怒り始めます。

 

周りは腫れ物を扱うように怒らせないように気をつかってばかりいるのに本人は、自分を怒らせる周りが悪いと怒りを増幅させます。更年期世代特有の興奮を沈めたり不安定な症状を緩和する漢方薬が「甘麦大棗湯」(かんばくたいそうとう)です。

 

更年期症状、家族(夫)の理解があったら乗り越えられたのかも?

体がダルイ

更年期症状と気が付かなかっただけで・・30代終わり頃から突然耳鳴りがはじまり耳が聞こえなくなりめまいを起こし倒れました。体調に大きな波があったのに更年期障害の自覚がなかった私。40代に入ると頭汗や顔汗、背中の汗も噴き出すようになりました。だけど更年期障害は年を取った人(おばさん)が発症するものだと思いこんでいたので自覚したときは正直ショックでした。

 

生理の量は多い方だったし月経痛も重い方でした。50代になるとナプキンだけでは漏れるようになりタンポンを使っていました。過多出血がみられるようになり体調も悪い日が長く続きました。顔汗頭汗に加えて体や顔がカーっとして・・そのあとぐったり・・です。

ヒステリックに怒り狂う

 

カッ〜としヒステリックに怒鳴り子供に八つ当たり。怒りの感情をコントロールできない自分をヤバイと感じるようになっていました。同居家族の介護が始まりやらなければいけないことは山ほどあるのに体が重くてダルイできない・・。のぼせもほてり(ホットフラッシュ)も・・後頭部が燃えるように熱くてカッカカッカとくるのです。

 

若い頃と同じようには家事や仕事がこなせない

 

ダンナとも義父母とも軋轢が生じ家の中でも孤立しました。若いころから子育ても仕事も人一倍頑張ってきたのに男たちは、「どうしてお母さんこんな簡単なことやってくれないの?」と理解しませんでした。若い頃と同じように主婦業も仕事もこなさなければいけないのに介護も加わりカラダもココロも悲鳴を上げていたのだと思います。

 

「更年期ババア」「キチガイばばあ」と呼ばれる

 

思春期の子どもには「更年期ババア」「キチガイばばあ」などと呼ばれて火に油を注ぐというか・・非常に癇に触りました。更年期症状がおさまった今は笑い話みたいですが・・当事者の自分には非常に重苦しい毎日でした。生理のときは協力的なのに何年も続く更年期症状にはまったくの無理解でした。何か手伝ってほしいというより、寄り添って話しを聞いてくれるだけでも楽になっただろうなと思うし乗り越えられたのかもしれないと思っています。

 

 


1つのことや物や人に集中し粘着質になる更年期女性

他人の目線

数年前ブログを開設したところランキング上位に表示されコメントの連投が見られるようになりました。読者からコメントを好意的に受け止めていましたが、しだいにご自分の自慢話を延々と書かれるようになりご自分でブログを開設すればいいのに・・と思うようになりました。誹謗中傷なら削除をするだけですが、読者の方なので対応が難しいと思っていました。

 

粘着質になりやすい更年期女性

 

内容が粘着質な内容になるのは50代女性に多く女性ホルモンの減少(更年期症状)みたいなのです。共感あるあるがしだいに重くうざくなりブログのコメント欄はとじてしまいました。電話もラインも対象は、身内や知ってる人に限られます。ブログは相手の顔が見れない、自分の素性もバレないので知ってる人に自慢話をするとうんざりされるけどブログなら大丈夫と思われているのかもしれません。コメント欄がさらされている管理人は、冷たいコメント返しをしたら人間性まで疑われます。

 

20代30代は、誰と結婚してどんな結婚生活を送るか?が大きな関心ごと。40代は、子どもたちの勉強やスポーツの活躍や良い学校に行くことが自分のステータス。子どもが巣立った50代女性は、女性として終わっていく焦操感から他人のブログやSNSのコメントに連投するという行動に出てしまうのかなと思います。

 

赤星たみこさんの「夫婦二人三脚で更年期越え」という本を読んでいたら更年期のときに何かに集中してしまう「更年期熱中症」のことを書いておられました。更年期に入ると1つの物や人や事柄に必要以上に熱中したり執着してしまうということのようです。50代に入り自分も含めて粘着質になりがち・・なんだかすごくあてはまる気がしました。


更年期

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