イライラを抑える漢方薬、抑肝散・加味逍遥散・抑肝散加陳皮半夏

更年期

更年期症状に効く漢方薬として紹介されることが多い抑肝散、更年期で処方されやすいのは加味逍遥散。子供の夜泣きに処方される抑肝散にウンシュウミカンの果皮を乾燥させた「陳皮」とサトイモ科の植物「半夏」を加えたのが抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)。神経の高ぶりをおさえイライラ・不眠・ヒステリーを抑える漢方薬です。

 

「陳皮」と「半夏」を加えたのが抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)か加味逍遥散を処方するようです。更年期女性のヒステリックなイライラでも生理前のイライラは違います。どちらも女性ホルモンの変動によるものですが更年期症状は環境や性格・ストレスとあいまって症状がひどくなりやすいものです。期間も生理が来たらいつもの自分に戻る感じではありません。

 

漢方は風邪を引いたら風邪薬を飲めば治るといったものではなく体質や体格・体力に合わせた漢方を飲み続けることで薄紙をはがすように体質改善できじわじわ効くようなイメージです。

 

症状 漢方薬
肝の失調、虚 イライラ(怒りっぽい) 抑肝散
肝の失調、虚 イライラ(更年期症状) 加味逍遥散
気逆、虚 イライラ、のぼせ、神経過敏 桂枝加竜骨牡蛎湯
気逆、虚 のぼせ、めまい 苓桂朮甘湯
気うつ、虚 抑うつ 香蘇散
気うつ、中間 精神不安、不眠 半夏厚朴湯
気うつ、実 イライラ、不快感 柴胡加竜骨牡蛎湯
気虚、虚 倦怠感、疲れが取れない 補中益気湯
気虚、虚 倦怠感、眠れない 加味帰脾湯
心の失調、虚 神経過敏、ヒステリー 甘麦大棗湯
心の失調、実 顔面充血、イライラ 黄連解毒湯

 

更年期の典型的な症状といえば・・ほてり(ホットフラッシュ)や発汗ですが・・自覚症状の有無は別にして「冷え」からさまざなな不調がみられる場合があります。更年期世代のミカタともいえる漢方をうまく取り入れましょう。


あなたの周りにもキチガイみたいに怒り狂う人いませんか?

  1. イライラすると黙っていられない
  2. キチガイのように怒り狂いコントロールできない
  3. 周りに罵声を浴びせてしまう
  4. 人前で夫や子供に対しヒステリックな声をあげてしまう
  5. 自分の思い通りにならないと怒鳴りちらす
  6. 短気で意地汚い
  7. 怒りの感情が抑えられない
  8. 些細なことですぐにキレてしまう

あなたの周りにもいませんか?こんな女性。私の職場には、推定体重100キロの女性が二人います。ふたりともすぐ怒るタイプで仕事ができないくせに扱いが面倒なタイプ。一人は、愚痴やボヤキが多いタイプの怒りん坊で周りからボヤッキーって呼ばれています。ボヤッキーみたいには痩せていません。もう一人は、トンズラーと呼ばれています。顔も体型もあのまま。でも性格が糞ほど悪くて自分ルールが多いせいか常に怒り狂っています。

 

怒りの感情がストレスを呼ぶ?

 

二人を怒らせないように腫れ物を扱うように接していますが我慢するのでストレスが溜まります。家に帰ってムカムカがおさまらないので怒りの感情は怒りを呼び伝染するものだなと思います。嫌味を言われてもうまく仕返しできず反撃できないままなでモヤモヤを溜め込んでしまいます。更年期の怒りって血が逆流する感じになりますが、怒り狂ってる人も更年期世代で意味もなく怒鳴られる側も更年期だから女同士って難しいです。

 

 

もともとの性格も関係しますが更年期の女性は女性ホルモンが減少するだけで人格が変わったように怒り狂ってしまいがち。怒られる側は我慢を強いられるのでストレスが溜まります。相手は変わらないのでストレスを上手に発散することに目を向けましょう。イライラしやすい人には漢方薬の加味逍遥散・女神散・抑肝散加陳皮半夏。興奮しやすい人は甘麦大棗湯とアプローチを変えながら自分に合ったお薬を見つけていきます。相性の良い漢方を見つけて怒りの感情を上手に受け流してくださいね。



冷えにも抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

冷え

女性の体は冷えやすく8割の女性「冷え性」。小太りの知人(50代)、真夏にホカロンを体に3つ4つ貼っていました。もう一人下半身太りの知人、ストーブがガンガンについていた部屋で「寒い!冷える」とストーブから離れようとしませんでした。そして更年期に入った私は、汗をかくことが増えたので冷の自覚がなかったのですが最近は「冷えのぼせ」を感じることが増えてきました。

 

旦那が私のお腹をさわったとき「氷みたいに冷たい」言ったことで?と思い調べてみたらお腹が冷たい人は冷えの自覚がない「内蔵型の隠れ冷え性」の人なのだそうです。そして隠れ冷え症の女性は、更年期症状もひどくなることを知りました。血行不良から目の下にクマができやすいというのも当たっていました。ち寝不足になると目の下真っ黒になりいかにも疲れ顔になるのは「冷え」が原因だったようです。美容にとっても大敵なので漢方薬で体質改善しなければと思いました。抑肝散は、イライラだけでなく冷えにも効く漢方うまく取り入れてカラダの冷えをとりながら調子を整えていってくださいね。

 

冷え 冷え以外の症状がみられる。=加味逍遥散
冷え 冷えると頭が痛くなる、冷えるとお腹が痛くなる、冷えると下痢をする。全身が冷えやすい=当帰四逆加呉茱萸生姜湯
冷え ダイエット中。疲れやすい。食後眠くなる。いつも横になっていたい=補中益気湯
冷え 手足の先が冷える、むくみがひどい、食後胃がぽちゃぽちゃいう=当帰芍薬散
冷え あがり症である。緊張しやすい。手足に汗をかきやすい=抑肝散
冷え クーラーに当たると症状が悪化する、頭痛がひどい、関節が痛む=五積散

 

冷え性を改善する方法

 

冷え性を改善する秘訣は以下の通りです。

 

  1. 薄着をしない
  2. 下半身を冷やさない
  3. ゆっくり湯船につかって入浴する
  4. 食事を三食摂る
  5. 適度な運動
  6. 適度な睡眠
  7. 水分塩分を摂りすぎない

 

冷えとりには漢方薬が強いミカタになります。若い頃は、冷えの自覚症状がなくて更年期に入り暑がりになってしまった!と汗に悩まされている人も漢方サプリメントや漢方薬で体を整えていくといいですよ。

 


更年期

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