更年期の冷えのぼせを改善する桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

腰痛

月経異常、月経困難症、月経痛、月経不順、子宮内膜症、更年期障害、心因性頭痛、など女性に処方される漢方薬「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)。血行障害に効き更年期症状のほてり、赤ら顔、のぼせが見られる方に。当帰芍薬散よりは発汗がみられる実証の方向け。桂枝湯の配合成分は、桂皮・芍薬・大棗・甘草・生姜の5つの成分。桂枝○○と同じような似た名前の漢方薬があります。例えば芍薬が配合された漢方薬には「加」という文字が入り、配合されないものに「去」という文字が入ります。基本は、体のバランスを整える漢方で女性や高齢者に処方されることが多いようです。

ドラッグストアなどでも漢方薬は売られており、クラシエやツムラからも販売されています。市販されている漢方薬も漢方薬局で売られている漢方薬も使われている成分は、同じでも既製品とオーダー品ぐらい違います。市販品は、自己判断で選びます。市販の風邪薬を飲むより病院で診察されて処方されるお薬の方が効くのに似ています。
漢方薬の知識が豊富な薬剤師や漢方薬・生薬認定薬剤師がいる漢方薬局や漢方外来があるような病院だと安心です。

 

  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)・・些細なことで気が立っているようなとき「気」のバランスを整えたいとき。
  • 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくよとう)・・桂枝に芍薬を配合した漢方薬。腹部の膨満感、頻繁な便意、便秘や下痢がみられるとき、「気」「血」のバランスを整える漢方薬。
  • 桂枝茯苓丸加?苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)・・桂枝に竜骨、牡蠣を配合した漢方薬、ノイローゼ、頭重、のぼせ、ほてりがみられときに飲む。大黄を使いにくい高齢者や妊娠中の女性の便秘薬としても。
  • 桂枝人参湯(けいしにんじんどう)・・冷え性で顔色が悪い。お腹が冷えると下痢になりやすい方向け。
  • 桂枝去芍薬湯(けいしきょしゃくやくとう)・・桂枝に芍薬を配合しない漢方薬。

ひえのぼせ>


月経・更年期など女性のトラブルに強い漢方薬

月経の状態 生理の有無 症状 漢方薬
月経周期異常 無月経 貧血 四物湯
月経周期異常 無月経 貧血 当帰芍薬散
月経周期異常 無月経 肥満 防已黄耆湯
月経周期異常 無月経 体重減少 六君子湯
月経周期異常 無月経 低ゴナドトロピン 温経湯
月経周期異常 無月経 低ゴナドトロピン 桂枝茯苓丸
月経周期異常 無月経 低ゴナドトロピン 当帰芍薬散
月経周期異常 無月経 低ゴナドトロピン 加味逍遥散
月経異常 無月経 高プロラクチン血症  温経湯
月経周期異常 無排卵 黄体機能不全 温経湯
月経周期異常 無排卵 黄体機能不全 当帰芍薬散
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 女神散
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 通導散
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 桃核承気湯
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 女神散
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 通導散
更年期 閉経 のぼせ・めまい・イライラ 桃核承気湯

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

女性の気になる症状のなかで精神的な症状(不安・不眠・うつ)が強く出る人、婦人科の症状(月経異常・月経不順・子宮内膜症)が強く出る人、更年期障害(のぼせ・ほてり・頭痛・肩こり・動悸)が強くあらわれる人、個人差があります。西洋医学と違って風邪には、風邪薬というのとは少し違います。症状そのものも検査結果では異常がないのになんだか不調ということが多いので飲んで合うか合わないかを見極めていかれるといいかもしれません。

心身一如(しんしんいちにょ)

「心身一如(しんしんいちにょ)」には心や感情と体は1つのものという意味があります。男性でも女性でも現代は、ストレス社会。ストレスが病気の遠因になってしまうことも少なくありません。誰もがキラーストレスによって体や心を蝕まれるリスクがあります。しかし影響を受けやすい人受けにくい人がいて自覚症状がある人、ない人がいます。

 

漢方薬の処方も心身一如の考え方と同じです。長期的にストレスが加わるとホルモンバランスが崩れ調整機能や代謝機能が影響を受け「なんとなく元気が出ない」、「なんとなく調子が悪い」、「なんとなくだるい」といった症状があらわれます。漢方薬は、「なんとなく」の症状を改善させるのが得意なのです。更年期症状は、加齢とストレス両方の影響を受けるため処方された漢方薬が合ったものだと症状が緩和されたり改善します。

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