効果が高いホルモン補充療法

ホルモン補充療法

更年期に入ると顔のほてり(ホットフラッシュ)や、異常な量の汗(寝汗・顔汗・背中の汗・手汗・脇汗の多汗)記憶力の低下・頻尿・性交痛・膣乾燥・膣の萎縮・不眠・関節痛・興奮しやすい、イライラなどの症状がみられQQLが低下します。自分で「あ!これが更年期だな」と感じることもありますが深刻なのは「なんとなく不快」な状態。

 

なんとなく気持ち悪い(胸焼け)、なんとなく落ち込む、なんとなくだるい、なんとなくやる気が出ない、食事の準備をしたくない、眠っても眠っても眠い・なんとなく眠れない(熟睡できない)と周りがみたら怠けているだけ?と思うような状態でも本人にとっては深刻。仕事のストレスや人間関係やトラブル、子供の教育のこと、教育費、親の介護や病気、同居している義母・義父との確執なども影響します。ヒスパニック系やアフリカ系のアメリカ人は、アジアの人やヨーロッパの人より更年期の症状が重く長く続くといわれていますが、食生活の欧米化しているため食事や運動の見直し、ヨガや太極拳・瞑想や深呼吸などでも緩和します。

 

ホルモン補充療法

 

更年期障害の中でも不快な症状の1つです。閉経をまたいで10年間近く続くこともあります。アルコールやカフェイン・タバコ・香辛料を控えたりハーブや漢方薬・向精神薬・カウンセリング・サプリメントなどで対処する人もいますが更年期障害の治療法は、HRT治療がもっとも効果的。3ヶ月間(短期間)のホルモン補充療法もあります。欧米では一般的な治療法でも日本ではホルモン療法に抵抗がある人も多いのが現状です。リスクやデメリット(副作用)を理解しながら、医師や薬剤師と相談しホルモン補充療法も考慮に入れられると良いかもしれません。

 

年齢や症状によって治療のすすめかたに違いがある

 

ホルモン補充療法は年齢や症状により投与の方法は異なります。子宮を手術で摘出している場合は、子宮体がんのリスクがないのでエストロゲン単独で治療をすすめます。飲み薬には、エストロゲンのみの錠剤とエストロゲンと黄体ホルモンを配合した錠剤があり1日1錠服用します。エストロゲンの貼付薬(ちょうふやく)は2日に1度貼ります。エストロゲンと黄体ホルモンが一緒になった貼付薬は週に2回おなかや腰・お尻に貼り替えるようになっています。塗るタイプは、エストロゲンのみの薬なので黄体ホルモンは、薬で補充することになります。塗り薬はポンプ式でジェルが出るものと1回分ずつ個包装のものがあります。医師と相談しながらライフスタイルに合わせてエストロゲン補充療法をすすめていくと更年期症状を緩和できるかもしれません。

 

寝汗をかいて眠れずに更年期にうつ状態になることも珍しい話しではありません。熟睡ややる気が出てくれば症状も改善につながります。

相談

エストロゲンは、破骨細胞を抑制するためHRTが骨粗鬆症予防につながりアルツハイマー型認知症の予防効果もあると考えられています。老人性膣炎や性交障害などもホルモン補充療法hormone replacement therapy:HRT)によって改善すると考えられています。副作用やデメリットにばかり目を向けるのでは

 


ホルモン補充療法で体重増加、太るって本当?

太る

閉経前後に女性ホルモン(エストロゲン)が低下し更年期症状があらわれます。HRT(ホルモン補充療法)は、不足するエストロゲンを補う方法です。効果ばかりクローズアップされていますが副作用やマイナートラブルとしてホルモン補充療法で体重が増えることもあるようです。

 

飲み薬から貼り薬に変えたり量の調整をすることで体重増加を防ぐことができます。

 

 

ホルモン補充療法の副作用やリスクとして月経のような不正出血、乳房痛・胸のはり、おなかのはり、胃のむかつき、おりものの増加、体重増加などがみられるといわれています。過剰なエストロゲンにより子宮内膜が増殖し子宮体がんを引き起こすとも言われていわれています。

ケーキを食べる女性

摂取エネルギーが、消費エネルギーを上回ると摂りすぎたエネルギーは、中性脂肪となって蓄えられ太ってきます。周りの人よりもたくさん食べる人は、太りやすいです。基礎代謝が高い人は、たくさん食べても太りにくいですし基礎代謝が低い人は、少し食べただけでも太りやすいものです。私は、中年になり8キロのダイエットに成功しましたが、自分で食べている感覚がなくて無意識につまみ食い(味見)をしていました。だから家族と同じ物を食べているのに自分だけ肥満体型になってしまいました。周りのぽっちゃりさんを見ても食後にデザートを食べているしご飯は、控えめにしていてもアイスクリームやケーキは、食べているので痩せるはずがないなと思います。

 

中高年になると運動量が減りますが特に女性は50代を機に基礎代謝が低下します。
生活活動強度別 エネルギー所要量 厚生省

年齢 女性 男性
15歳〜17歳 1750Kcal(低)2200kcal(高) 2100kcal(低)2750kcal(高)
18歳〜29歳 1550Kcal(低)205kcal(高) 2000Kcal(低)2650kcal(高)
30歳〜49歳 1500Kcal(低)2000kcal(高) 1950Kcal(低)2550kacl(高)
50歳〜69歳 1450Kcal(低)1900kcal(高) 1750Kcal(低)2300kcal(高)
70歳以上 1300Kcal(低)1700kcal(高) 1600Kcal(低)2050kcal(高)

ダイエットがうまくいっていないときはすべてが負の連鎖です。食べたらいけないと思えば思うほど食欲が倍増し食べたい衝動にかられます。「疲れているから」と理由をつけて一口。一口だけ!!と食べはじめたら満腹になるまで食べ続けてしまう。止められない反動は、恐ろしいです。自分に甘く自制心が弱く食欲のコントロールがきかないことにも嫌気がさしてきます。食べてしまったことや食べるのを止められなかった自分自身への嫌悪感や食べてしまったことの罪悪感に苛まれます。目標体重を決めても体重が減らない焦りからあっというまに挫折します。


女性ホルモンのエストロゲンの役割を果たすサプリメントエクエル

大豆は女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをします。更年期症状が若い年齢であらわれたり症状が長く強くあらわれるようになったのは、食生活の変化があります。もともと日本食は、納豆や煮豆味噌汁・豆腐といった大豆製品が多くとられていました。しかし大豆食品の摂取量が減りエクオールの産生者は減少傾向にあります。たとえば70代では43.3%の人がエクオールを産生できるのに、60代では38.4%、50代では39.2%、40代で40.3%、30代で39.2%、20代では33.7%と世代によって差があります。10代にいたって20.4%、昭和世代と比べると平成生まれの女性たちは半分以下となっております。

 

エクオールを産生するために摂りたい食品は、大豆製品、全粒穀物、脂肪種子(主に亜麻仁)、食物繊維など、症状を緩和させる効果は高いホルモン補充療法ですが乳がんや子宮がん発生のリスクも伴います。サプリメントは、食品だけでは不足する部分を補ったり副作用のリスクも回避できるので症状が気になるようなら最初に食生活の改善→次にサプリメント→それでもダメならHRTという流れで軽減していくと良いでしょう。

更年期だからこそ!!アンチエイジング

肥満

急に暑くなったり赤くなリ汗がふきでるほてり(ホットフラッシュ)夜間眠っているときに症状に悩まされる女性もいます、眠りが浅くなるようなら翌日に疲れが出てしまいます。アイスノンや冷やしたタオル、氷水などを飲み対処します。上半身(顔・背中・ワキ・胸元・頭)の発汗は、4分の3の女性にみられます。原因は、女性ホルモンの変化で運動不足や肥満体型・メタボ体型の女性は、症状が長く続くといわれています。中高年になると皮下脂肪も内臓脂肪もつきやすく太りやすい時期です。若い頃スリムでも50代で一気におばさん体型になってしまう人も少なくありません。

 

長く続けられる運動(ウォーキング)を取り入れたり食生活を見直すことで老けて衰えていくカラダにカツを入れて40代50代だからこそアンチエイジングを意識したいものです。

美容院

私は、30代のころからプレ更年期のような症状が出ており背中にもお尻にも汗をかいていました。でも30代40代でまさか更年期症状なんて思いもよらなかったし自覚もありませんでした。頭皮の汗が不快ならメントール系のシャンプーが爽快です。美容院に予約を入れると冷却ジェルマットが用意されてて(夏は暑いからサービス良いな)とのんきに考えてて髪の毛もミント系のシャンプーだったのでスースーして気持ち良い!なんて思っていました。

 

頭皮に直接指が触れる美容師さんの配慮だったのでしょう。男性用のシーブリーズやスカルプシャンプーだと洗浄力が強くて髪がきしんでしまいます。サロン専売品を買い求めるのもありだと思います。行きつけの美容師さんが話していたのですが、シャンプーのあとの頭皮マッサージ。ストレスがたまっていると頭皮がカチカチになっているそうです。
頭皮が老化すると顔もたるむそうです!!耳の上と頭頂部をガシっとつかむと耳の上の頭皮の方がよく動きます・・実はコレ顔がたるみやすい人の特徴で更年期が近づくと顔のたるみやほうれい線など気になるところが色々出てきますが頭皮と顔の皮膚は1枚の皮でつながっています。でも今の30代40代50代は暇さえあればラインやtwitter、Instagramにむかっていますよね。首が縮こまる姿勢のせいで猫背になるとお腹が出てくる。お腹が出ると腰が痛くなる、猫背だと肩甲骨に脂肪がつく、顎もたるんで二重あごになるという負の連鎖に陥るのだそうです。頭皮マッサージでアンチエイジングにもつながるし簡単にできることなので負の連鎖を断ち切るためにぜひ試してみてくださいね。


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