GSM閉経関連性器尿路症候群

更年期のひどい顔汗恥ずかしい鼻汗の抑え方＞更年期障害の主な症状＞ GSM閉経関連性器尿路症候群

更年期女性に多いGSM「閉経後尿生殖器症候群」

あさイチでもおなじみの（よしき皮膚科クリニックの銀座の吉木伸子さんの「噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本」で紹介されたGSM。GSMは、Genitourinary Syndrome of Menopauseの略でGenitourinary Syndrome ＝泌尿生殖器症候群」、Menopause＝「閉経」を意味します。

頭文字をとってGenitourinary Syndrome of Menopause＝GSMと呼ばれています。着訳すると「閉経後の尿生殖器症候群」、「閉経後泌尿器生殖器症候群」。医療の現場では、「閉経関連性器尿路症候群（へいけいかんれんがいいんにょうろしょうこうぐん）」と呼んでいます。40代から50代の閉経を迎えるころ乾燥や萎縮しはじめます。

GSM「閉経後尿生殖器症候群」の症状

更年期にみられるGSM（閉経関連性器尿路症候群）＝閉経後泌尿生殖器症候群の症状は、膣口・会陰の乾燥や萎縮・おりものの増加や異常・外性器のにおいや痒み・膣潤滑が分泌されにくくなったり途中で膣潤滑液が乾くことで性交痛・排尿痛がみられることもあります。また尿漏れ・尿失禁・尿意切迫感・排尿困難（排尿痛）といった症状があらわれる女性も少なくなりません。

GSMの症状

乾燥や萎縮が原因の更年期乾燥性膣炎は、更年期の治療が必要。膣トリコモナス・クラミジア・淋病・梅毒・HIV感染症・エイズ・尖圭コンジローマ・ケジラミは性感染症の治療が必要でパートナーと一緒に治します。カンジダは自己感染。再発しないためにも日常生活の改善が必要です。

性交途中で膣潤滑が乾いてしまい分泌されにくくなることも増え感じていても潤滑液が出ず性交痛や不快感につながります。

GSMには、尿漏れ・尿失禁・尿意切迫感・排尿困難（排尿痛）の症状がみられやすいです。ほてり多汗などの更年期症状も気付かないふりをして放置する女性が多く、おしもがムズムズ痒い・あそこがヒリヒリ痛む。おしっこをするときしみる・しくしくする・ちくちくいたい・おしっこをするとぴりっとする・むず痒い・痛痒いぐらいだと放置することも。軽症なら自然に治ることもありますが加齢とともに粘膜が薄くなっており気が狂いそうなくらい眠れないぐらい痒くなることもあります。アソコから生臭いような悪臭がしたり異常なおりものがあったら早めに診察を受けましょう。

更年期の女性は、膣口・会陰の乾燥や萎縮・潤滑液の枯渇・おりものの増加や異常・外性器のにおいや痒み・排尿に関するトラブルなどGSM（閉経関連性器尿路症候群）の症状が50％の女性に見られます。恥ずかしい・隠したい・知られたくないと治療をしないと症状が悪化したり拡がる可能性も高いので早めに対処されると良いですね。

女性ホルモンが減少しエストロゲンが欠乏する40代50代

眠る女性

女性ホルモンが減少しエストロゲンが欠乏する40代50代になると膣や陰部周辺の皮膚は乾燥で縮こまり硬くなります。加齢によってアソコは変化するのです。あなたはエッチの最中に感じているのに濡れにくくなったと感じませんか？若いときは性的興奮が高まるとすぐに濡れたのに・・今はエッチするぞ！と意気込んでもカラカラに乾ききっています。旦那に愛撫されたり局部を触られても痛いだけなので苦痛です。

濡れない、乾いてる・乾燥と萎縮50代のアソコ

アソコ

潤っていないとわかると旦那は早く挿れたいので舐めようとするとますます引いちゃいます。笑。真冬は寒いからもっと不感症気味にガサガサになります。頭のなかで私ってまぐろだわ！と思うと緊張や不安でますます乾きます。潤わないと結構焦りますよね。旦那に悪いし～とか思うとさらに濡れません。乾いた状態で無理に挿入するのは旦那も痛いみたいで続かなかったり頑張ってやってみても性交後にヒリヒリしみます。

苦痛があるとトラウマになってセックスしたいという気持ちがなくなります。旦那に対しても誰に対しても性欲がわかなくなります。女性ホルモンが減少するとエストロゲンが欠乏し膣潤滑液が不足するのは誰にでもみられることですが男性の些細な仕草が気になってしまったり途中で気持ちが萎えてしまって最後までできないということが増えてきます。

更年期症状でホットフラッシュや多汗・睡眠障害を訴えるのは万国共通ですが、50代60代になると陰部のニオイ・痛み・痒み・おりものの悩みが増えてきます。膣炎・膀胱炎・尿路感染症などアソコのトラブルは二人に一人（50％近く）なのに医師にも相談しにくい恥ずかしいと受診が遅れてしまう女性が多いそうです。場所が場所だけに誰にも打ち明けられず一人で悩んでしまうのでしょう。閉経を迎える50代は骨格筋や骨盤底筋の衰えやすいため過活動膀胱・頻尿・尿漏れ・排尿痛など尿やおしもの悩み（GSM）が増加するのは仕方のないことなのかもしれません

閉経関連性器尿路症候群は、更年期障害治療を開始すると症状が改善します。高齢になると卵巣ホルモンの分泌が低下し粘膜が薄くなり菌が増殖しやすくなります。おりものが増加し外陰炎を発症し掻きむしっていると細かい傷から他の菌が侵入し症状が悪化します。医療機関に行くこと。恥ずかしがらずに相談するのが1番です。

内診台に上がることへの抵抗感

出産経験があっても内診台上がることには抵抗があります。50代になっても60代になってもデリケートな場所だけに恥ずかしいものは恥ずかしいです。
膣炎・膀胱炎・尿路感染症などアソコのトラブルは二人に一人（50％近く）は抱えているのに医師にも相談しにくい恥ずかしいと受診が遅れてしまう女性が多いそうです。

40代50代閉経するころになると膣や外陰部は乾燥し萎縮する

閉経が近づくと女性ホルモンが減少しエストロゲンが不足します。40代50代になると加齢に伴い膣や外陰部は乾燥し萎縮します。そして陰部周辺の粘膜が薄くなるため20代30代のころより摩擦や刺激によって陰部や粘膜周辺が炎症を起こしやすくなります。おしっこをしたあとトイレットペーパーで拭き取るだけでも細かい傷がつきます。トイレ用ビデで膣内に陰毛や血液・尿が逆流し泡立ってニオイが強くなることもあるそうです。

普段の行為で簡単に膣内には菌が侵入するのが閉経前後の女性たちなのです。医師の話では40代50代でも膣や外陰部が70代80代のような状態になっている女性は少なくないとか。恥ずかしい場所だから受診をためらい我慢している女性が多いことが問題なのです。

GSM（閉経後泌尿器生殖器症候群）という用語がマスコミに取り上げられ受診する女性が増えると良いのですが、日本ではあまり知られていません。患者さんの側からは、おしもやセックスの悩みは相談しにくいもの。おおっぴらにすることに躊躇し、はしたないと隠しがち。医師や看護師が具体的に尋ねないかぎり見逃されがち。海外では、「閉経後尿生殖器症候群」として陰部のトラブルをすべてひっくるめて包括的に「Genitourinary Syndrome of Menopause」と呼ぶようになったのは、治療が必要な女性たちに慢性進行性疾患であることを理解してもらうため。デリケートな場所なので相談できない、恥ずかしいから診られたくないという女性が多いので放置しても症状が改善しないこと、悪化し深刻化するとQOLの低下（生活の質が下がる）につながります。閉経後の女性のクオリティオブライフ（quality of life）＝QOLの低下させないために医師や看護師から患者さん側へのアプローチが必要です。

慢性進行性疾患GSM「閉経後尿生殖器症候群」

日本でGSMといえば通信システムのこと。GSMの名称も2018年現在まだ知られていません。閉経後泌尿生殖器症候群は、2014年にISSWSH （女性の性の健康の研究のための国際社会）と（NAMS）北アメリカの閉経社会（NAMSによって作られた新しい用語でGSMは、慢性進行性疾患（徐々に症状が発生し治療や治癒に長期間必要な慢性的かつ放置すると症状の悪化や症状が拡がり自然治癒が見込めない進行性）で時間が経てば経つほど自然に改善することはないため治療が必要です。

場所が場所だけに婦人科医に相談するべきなのか泌尿器科で診てもらうべきなのか悩んでしまう女性が多いようです。閉経前後の更年期を迎えた女性の40％以上にGSMの症状あらわれています。診てもらうのは恥ずかしい。病気というほどでもない、病院に行くほどではない、人にも相談できない（相談しにくい）と医療機関を受診されるのは25％だけです。

二人に一人は外陰部や膣にトラブルあり。GSMの主な症状

GSM（閉経関連性器尿路症候群）＝閉経後泌尿生殖器症候群の主な症状は

尿道炎	淋菌感染症（淋菌）・クラミジア感染症（クラミジア）・マイコプラズマ感染症（性器マイコプラズマ）
直腸炎	梅毒（梅毒トレポネーマ）・クラミジア感染症・淋菌感染症・単純ヘルペス・赤痢アメーバ（原虫）
帯下（おりもの）	おりものの増加や異常：膣トリコモナス症・膣カンジダ症・細菌性腟炎・細菌性腟症（ガードネレラ桿菌）更年期乾燥性膣炎・クラミジア子宮頸管炎・淋菌性子宮頸管炎オリモノが臭い：トリコモナス（トリコモナス原虫）・細菌性膣炎
性器掻痒感	女性器・外陰部の痒みや痛み：膣トリコモナス症・膣カンジダ症・ケジラミ（寄生虫ケジラミ）女性器の激しい痒み：（カンジダ＝日和見感染・ケジラミ＝寄生虫）
結膜炎	クラミジア感染症・淋菌感染症
脱毛	梅毒
性器腫瘍性病変	尖圭コンジローマ・扁平コンジローマ・梅毒
性器潰瘍性病変（ただれ）	外陰部の水疱・ただれやかゆみ：性器ヘルペス（単純ヘルペスウィルス）・梅毒・カンジダ症（真菌）・そけい肉芽腫・バルトリン腺嚢腫、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍。）
下腹部痛	骨盤炎症性疾患・クラミジア感染症・淋菌感染症
外陰炎・膣炎	膣・外陰部の乾燥（外陰部が乾いてヒリヒリする＝萎縮性外陰炎）（膣が乾き萎縮する萎縮性腟炎）
排尿障害	尿意切迫感排尿困難（排尿痛）頻尿
性交痛	性交中膣潤滑が分泌されない、または途中で膣潤滑液が乾く、潤滑液の欠如による性交痛性交中の挿入時の不快感

デリケートゾーン・夜の夫婦生活、医師にも悩みを相談しにくい

Menopause ＝閉経によって起こるGSM、女性の半数近くが悩んでいるのに今までクローズアップされなかったのは、不思議な話。でも下半身やセックスに関して相談しにくいのは日本人女性だけでなく海外の女性も同じです。

乾燥による灼熱感・かゆみ・性行為中の膣の潤滑不良、骨盤底筋機能不全、膀胱炎・性交による不快感や性交痛。尿意切迫・頻尿・尿失禁・排尿痛・生殖器萎縮症・再発性尿路感染症（UTI）オーガズム機能障害・尿失禁などさまざまな症状があらわれますが、受診しない理由は、恥ずかしいから。他人と比べることはできない上に情報を共有しあう女性同士でもその話はタブーのことが多いです。

夫婦生活の悩みは、人前で話せない

夫婦生活の悩みって誰にも相談できないですよね？親しい女友達に相談したら尾ひれがついて噂のまとになります。ご近所さん同士・ママ友どうし、どんなに信頼できるし親しい親友でも夫婦生活の悩みは、人には話しません。というか当の本人どうし（夫婦であっても）セックスの話をおおっぴろにはしません。もし女友達の前で夫婦生活の話で盛り上がったら・・皆笑ったりはするけど「はしたない女」に認定されます。そして「あの人は性に開放的」「恥じらいがない」「エッチに奔放」「スキモノ」「やりてのプレイガール」「下品」「ビッチ」「あばずれ」「させこ」「便所」「羅紗緬（らしゃめん）（激古）」「イエローキャブ（死語）」「パンパン（古っ）」「やりまん」「やりたがり～た」などといわれるに違いありません。それは年齢を重ねてきても「旦那とセックスすると痛い」と言ってる人を私は会ったことがありません。性の話ってタブーなんです。

閉経後尿生殖器症候群、乾燥や濡れない潤い不足が気になるなら・・

閉経後尿生殖器症候群

エストリオールという錠剤を使うと痛みや痒み・膣の乾燥を防ぐことが出来ます。エストリールは、更年期に多い乾燥性膣炎にも効果的な白い錠剤（薬）で膣内に挿入します。ただし効果は長時間持続しないので頻繁に使わなければいけません。

セックスをすることだけが目的の治療ではなく更年期に入り会陰や膣の乾燥や萎縮の治療としてモナリザタッチ・モナリザタッチプラス・IN-SHAPE（インシェイプ）という炭酸ガスレーザーで対処します。男性が加齢によりインポテンツ（勃起不全）になるように女性も加齢により膣が乾燥し萎縮します。夫婦同じタイミングで性交の頻度（回数）が減っていけば問題ないのかもしれませんが夫婦間のアンバランスや溝につながります。

膣も外陰部も肌と同じで年齢を重ねるとコラーゲンが減少します。対処法としてコンスタントにセックスをすればいいという人もいますがセックスの有無や回数にかかわらず萎縮します。新しい恋をしたとしても女性ホルモンが増加することはありません。だから自然に放置したり他力本願で女性ホルモンが増加することはありえません。

微妙に減っていく女性ホルモンのわずかな量で、心やカラダに影響があります。10年ぶり20年ぶりに性交をしてみたら30代40代のときのようにセックスができなかった、挿入すると痛い！私のからだはどうなってしまったの？と驚かれる女性も多いものの他の悩みと違って誰かに聞いてもらえない相談しにくい悩みなので医師に相談できず抱え込んでいる女性は多いみたいです

セックスの話や下半身の悩みは、タブー

性交痛があったり膣や外陰部に気になる症状があっても周りに話せないからネットでコッソリ検索し・・医師に診てもらうのは、症状が悪化してからという人が多いみたいです。GSMは、慢性進行性の疾患。放置しても自然には治りません。QOLが低下させないためにも早めに対処しなければいけません。病院に行くほどでもない悩みなら良いのですがご自分で対処できることとできないことがあるので見極めが必要です。

いわれてみるとおりものの色やニオイも気になることはあってもしばらく様子見てることが多いかも。アソコが痒いとか痛いって女の先生でも相談しにくいし恥ずかしいものです。実際50歳過ぎてても内診台上がってアソコをおっぴろげた状態で大股開きのまませりあがっていくかんじ。薄いカーテンひかれてても先生や看護師さんにはVIO全見えでしょう！！死ぬほど抵抗あります。明るいし！電気消してとかいえないし。笑。陰毛に白髪混じってるし。できれば上がりたくない！穴があったら入りたい！って！穴を見られてるんですけどｗ