自律神経失調症

自律神経失調症と更年期症状の違い

自律神経失調症と更年期症状の共通点と違いをまとめました。更年期の不快症状（不定愁訴）と自律神経失調症の症状には重なる部分が多々ありますが自律神経失調症はストレスを溜め込まないようにすることが1番の解決策です。実際職場や家庭、介護や子育て近所付き合い親戚づきあいの中でストレスを回避するのは難しいものです。自分の考え方や行動を変えたり直すのは可能ですが他人の考え方や行動を直すことは無理だからです。ストレス社会につぶされないために運動や音楽などでストレス解消法を見つけていくことが大切です。

更年期症状は、自律神経失調症の治し方と重なる部分もありますが女性ホルモンが不足が原因です。サプリメントや女性ホルモン療法などでまずはカラダの状態を治してから運動や音楽などでストレスの緩和をはかりましょう。

自律神経失調症	更年期障害
原因：過度なストレスにより交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経系のバランスが崩れておこる	原因：閉経、卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏、エストラジオールの欠乏から起こるホルモンバランスの崩れ。空の巣症候群や職場での問題、家族の介護、人間関係のトラブルによるストレス
年齢：子供も大人も発症	年齢：40代50代60代。
身体症状：めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに動悸が起こる、血圧が激しく上がる、血圧が激しく上がる、立ちくらみ、朝起きられない、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、倦怠感、不眠症、生理不順、味覚障害	女性の症状自律神経失調症症状 →頻脈、動悸、血圧が激しく上がる、血圧が激しく下がる、腹痛、微熱、ホットフラッシュ（ほてり、のぼせ、多汗）、耳鳴り・めまい・メニエール、疲労感、不眠、膀胱炎、尿失禁、頻尿、ドライアイ、ドライマウス、のどのつかえ、息切れ、腰痛、痺れ、知覚過敏、性交痛、生理不順。消化器症状 →悪心、嘔吐、下痢、便秘精神症状 →易怒性、抑うつ、頭痛、不眠、めまい運動器症状 → 肩こり、関節痛
精神症状：人間不信、情緒不安定、不安感、イライラ、被害妄想、鬱	男性の症状性機能関連症状 →性欲の低下、ED（勃起障害）など。精神・心理症状 →抑うつ感、落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など。身体症状 →発汗、ほてり、睡眠障害、不眠、尿失禁、頻尿、ドライアイ、ドライマウスなど。
影響：体質、性格、生活、身体的ストレス、精神的ストレス	影響：体質、性格、生活、身体的ストレス、精神的ストレス
治し方。ストレスのコントロール、生活習慣の見直し改善	治し方。女性ホルモン補充療法。男性ホルモン補充療法

女性ホルモンと密接な関係にある自律神経

女性ホルモンと自律神経は密接な関係です。女性ホルモンがほんのわずか減っただけで自律神経に影響を及ぼすので更年期に入ると自分の意思とは関係なく大きなダメージを受けます。自律神経は、代謝、呼吸、睡眠、排泄、体温、発汗などのを正常に保つ働きがあります。無理なダイエットや食事制限・睡眠不足のほか気温の差（寒暖の差）湿邪（しつじゃ）（梅雨の時期などに湿度が高いとき）や気候の影響をもろに受けます。低気圧の気圧配置になると副交感神経が優位になるため体が休息モードに入りいつもより眠い、だる重いといった倦怠感や体調不良を感じます。

副交感神経と交感神経のバランスが取れている時

交感神経と副交感神経

自律神経は、副交感神経と交感神経の２つで構成されています。交感神経は、ストレスや緊張・運動など主に昼間の活動によるもの。副交感神経は、休息やリラックスなど主に夜の休養することで保たれます。些細な人間関係のトラブルも仕事の緊張も一晩眠ってスッキリとエネルギーチャージしていけば副交感神経と交感神経のバランスは保たれます。

ストレスによる影響として・・心理面では、イライラ、思考能力の低下、集中力の低下、判断能力の低下、落ち込み、不安、焦燥感があらわれます。身体面では、疲労、肩こり、頭痛、下痢、便秘、関節や節々の痛みとなってあらわれます。
さらに行動として過食や拒食、ギャンブルやアルコール依存・買い物依存、交通事故などを起こすこともあります。

生きているかぎり多少のストレスはつきものでストレスを感じて交感神経が優位に働いたとしても一晩休息をとったりリラックスできる時間があれば自律神経はちょうど良いバランスを保つことが出来ます。

副交感神経より交感神経が優位に立つってどういうこと？

交感神経と副交感神経

副交感神経より交感神経が優位に立つってどういうこと？交感神経が優位に立ちやすいのは、長時間の労働が続いたとき、極度の緊張・プレッシャー、暑すぎる、寒すぎる、パソコン・スマホ、不規則な生活、騒音、環境の変化などです。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると自律神経が乱れ異常発汗がみられたり腸のぜんどう運動が抑制されます。

交感神経が優位に働くと筋肉がかたくなります。筋肉が固くなると血流も悪くなり肩こりや首のこりがあらわれます。カラダの流れが悪くなると毛細血管にまで栄養や酸素が行き届かなくなり冷えの原因につながります。毛細血管は若いときから年をとってもずっとあるわけではありません。20代の毛細血管と40代60代の毛細血管は、4割も減ることがわかっています。年を取ると毛細血管が消えてなくなる！！毛細血管が消えるためシミやシワなどの老化の一因になっているのです。